今回の参院選が与党独裁路線になるのではないかという不安。

「興味がある」程度の大学生の見解なので、詳しい方はこの記事を見ないことをお勧めします。

 

 

 

 

次回の参院選が約1ヵ月後に迫っている。

この参院選は、史上稀にみるほどの「野党不利」なのではないだろうかと思う。

まず1つ目の要因が、内閣支持率の高さにある。と言っても、そう高くもないのだが、各メディアの世論調査では50%~60%台という数値が出ており、対する不支持率は20%前半という数値が出ている。少なくとも国民の約半数は「現状維持」を望んでいると考えられ、「現状変更」を望む声は更に少ないと言えるだろう。

もちろん、この結果を鵜呑みにするのは良くないのだが、内閣支持率と不支持率にここまでの差が生じていると、そう見てしまうものだ。

 

そして2つ目が、「野党共闘」の不実現にある。先日立憲民主党から提出された内閣不信任案及び細田衆院議長の不信任案では、維新や国民民主などが否決、棄権するという事態となった。その他にも、各党が相互推薦の交渉に失敗するなど、総じて野党系の候補が一本化されておらず、筆者の住む大分選挙区でも、自民、国民民主、共産など、6名が出馬を予定。加えて1人も出馬を検討など、票の分散が予想されている。

現実としては自民vs国民民主の現職という構図になりそうなのだが、前回の選挙を1000票余りの接戦で競り勝っている現職にとって、他の候補が一人当たり300票も票を得れば、逆転負けの可能性が残る。

また、ここ6年で「民主党」の分離が起こり、「立憲民主」と「国民民主」に分かれたのも大きな痛手となるだろう。筆者以上に政治関心が薄ければ、「野党」と言うと「立憲民主」一本であり、自民と立憲民主以外の政党は考えない。前回の衆院選では維新が大きく議席を伸ばしたものの、維新や国民民主、れいわなどの認知度は未だ低く、立憲民主の求心力の無さが浮き彫りとなった現在、「野党」としての求心力も大きく低下している状態だと言っても過言ではないだろう。

こうなっては、「足を引っ張るだけ」の政権批判に気づかれて立憲民主が自業自得に議席を減らすことは仕方ないにしても、維新や国民民主なども同類扱いされて得票が減り、特に接戦の地域では大幅に与党が議席を伸ばすことが予見され、とてもいたたまれない。

少し裏の見えない岸田内閣において与党が絶対安定多数を大幅に越えることがあれば、歯車が暴走しそうで、かなり怖い。